パッシブ換気住宅は光熱費安い?
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パッシブ換気住宅は光熱費安い?

column2025.01.29

パッシブ換気住宅は光熱費安い?

近年、環境問題やエネルギー効率への関心が高まる中、住宅の設計や建築において「パッシブ換気住宅」が注目されています。

また、光熱費についても電気代やガス代、灯油代の高騰化が進み、光熱費削減について関心が高まっています。

今回はパッシブ換気住宅が与える光熱費への影響・メリット・課題について説明していきます!

パッシブ換気とは?

パッシブ換気とは、自然な空気の流れだけで換気を行い、快適な室内を保ちます。建物そのものが換気装置の役割をしているため、機械換気に比べてランニングコストが低く、高断熱・高気密な設計により、光熱費の削減が期待できることがわかっています。

パッシブ換気の仕組みはHPの「竹口ホームの家づくり-パッシブ換気」に詳しくまとめあります。ぜひ、チェックしてみてください!

光熱費にどのような影響を与える?

パッシブ換気を取り入れた住宅は光熱費にどのような影響を与えるのか、暖房費と冷房費、実際の光熱費データから見ていきましょう!

〇暖房費の削減

光熱費の中で冬の暖房費は大きな割合を占めます。北海道の光熱費を抑えるためにも暖房費削減は重要なことの1つと言えます。パッシブ換気住宅では、自然の換気メカニズムを活用することで、効率的な暖房が可能になります。

例えば、空気の出口(排気筒)には湿度によって伸び縮みするリボンが付いており、換気量がコントロールされています。そのため、余分な空気が排出されず、少ないエネルギーで温度を一定に保つことができ、無駄なく暖房を使用できます。

また、高断熱・高気密の建材を使用しているため、熱の損失が少なく、暖房効率が向上します。これにより、少ないエネルギーで家全体を温められるため、結果的に暖房費が削減されます

〇冷房費の削減

パッシブ換気住宅では、温度差換気を利用することで、自然な通風を実現し、外気を取り入れることができます。これにより、空気の淀みがない快適な室内を保つことができ、冷房費の削減が可能です。

例えば、遮熱性能の高いガラス(トリプルガラス等)を使用したり、日射熱の影響を受けにくい位置に窓を配置したりすることで、外部の熱を室内に取り込みにくくしています。室内の空気や開口部を工夫することで、冷房の使用回数が減り、冷房費を抑えることができます

〇光熱費データ

下記のグラフは弊社で建てましたパッシブ換気住宅の光熱費データ(電気・ガス)になります。

月の光熱費は平均すると約2.3万円/月に抑えられています。冬の時期(11月~3月)でも月々の光熱費は約2.8万円であり、2万円代に抑えられています。

こちらの住宅は、パッシブ換気住宅であり、暖房と給湯はガス、エアコン完備の3人家族のお住まい(北海道・北見市)になります。水道代は入っておりませんが、ガスと電気からみても、パッシブ換気住宅は光熱費に影響を与えていることが分かります。

パッシブ換気住宅のエコなメリット3選!

パッシブ換気住宅には、光熱費削減だけでなく、3つのエコなメリットがあります。

〇環境への配慮

エネルギー消費を最小限に抑えるパッシブ換気住宅は、CO2排出量を削減することができます。エネルギー効率が高いため、再生可能エネルギーを活用した住宅(ソーラーパネル等)とも相性がよく、環境・地球に優しい住まいが実現できます。

〇健康への影響

住宅において換気は重要になります。換気不足が続くと結露やカビが発生し、壁内の木材や断熱材を劣化させてしまいます。しかし、パッシブ換気システムは室内の空気を循環させ、新鮮に保つことができます。これにより、湿気やカビの発生を防ぎ、健康的な室内環境を維持できます

また、パッシブ換気と床下暖房機の組み合わせにより、トイレや浴室、玄関ホールなど、家中どこでも自然な暖かさのためヒートショックの心配もありません。

〇長期的なコスト削減

機械換気の場合、日々の点検・管理においてフィルターの掃除や故障があります。フィルターのメンテナンスをおこたると、換気量が減り室内環境に悪影響を及ぼします。しかし、パッシブ換気にはフィルターがありません。そのため、メンテナンスがいらない換気システムで、長期的なコスト削減に繋がります。

また、パッシブ換気住宅の光熱費の削減効果は長期的に見て大きな経済的利益をもたらします。特に、エネルギー価格が上昇する中で、パッシブ換気住宅を選択することは、将来的な光熱費の負担を軽減することにもつながります。

パッシブ換気住宅の設計は難しい?

パッシブ換気住宅には多くの利点がある一方で、課題の1つとして「設計」があります。地域によっては、温度差が十分に得られない場合があるため、地域に応じた設計が重要です。

さらに、パッシブ換気住宅においては、換気の効率を最大化するための適切な設計や維持管理が必要です。誤った換気設計は、逆にエネルギー効率を低下させる原因となる可能性があります。

しかし、竹口ホームではこの北海道で数多くの暖かいパッシブ換気住宅をお客様に提供してきました。そのため弊社は、パッシブ換気住宅を熟知している「建築士」・「大工」が揃っています!

まとめ

パッシブ換気住宅は、光熱費の削減に大きな効果を発揮する住宅です。自然の力を利用した換気システムにより、室内の空気を効率的に換気することができます。

また、「環境への配慮」や「健康面」、「コスト削減」という利点も多く、経済的にメリットがあると言えます。

今後、パッシブ換気住宅の普及が進むことで、多くのご家庭がその恩恵を受けることが期待されます。

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